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2020年 02月 04日 ( 1 )

 

質問コーナー

質問コーナー Q&A

第一回目となる今回は、これまでブラッシング指導等で患者様から最も多かった質問にお答えしたいと思います。

Question 
「歯磨き粉は使った方が良いですか?」
または
「歯磨き粉は何を使えば良いですか?」

Answer 
「歯周病の観点からいえば、どちらでも構いません」

「何を選んでも構いませんが、フッ素が含まれるものを選んで下さい。(1000ppm以上を推奨)」


【解説】
現在我々は、歯磨き粉の使用を患者さんに勧めています。虫歯予防の観点から、「どうぞ、2cmくらいタップリと出して使って下さい」と案内しています。歯磨剤に含まれるフッ化物に関しては、ほんの1〜2年前にやっと日本でも1500ppmまでの高濃度のものが認可されました。


特にメインテナンス治療を受けている患者様で、歯の根の部分が露出しているような方であれば、本来ならばもっと高濃度のものが望ましいと考えます。


では虫歯予防という観点を除外し、歯周病学的な観点から見てみましょう。


現在、日本では様々な用途に対応した多種多様の歯磨剤が市場に出回っていますが、残念ながらそれらを検証した学術論文がほとんどありません


したがって、欧米の研究データを参考にするしかないのですが、日本の製品と配合物は似ていても、完全に一致するわけではないので、そこは注意が必要です。


歯磨剤に関するシステマティックレビューでは、歯磨剤を使用(除去率49.2%)しても、使用しなくても(除去率50.3%)プラーク除去効果に差がないと結論づけられています。



配合されている薬効成分については、比較的短期の観察研究において、その効果が示唆された報告はありますが、長期的な研究で効果が得られたとされるのは、歯周病患者のメインテナンスにおけるトリクロサンコポリマー配合歯磨剤で歯周病の悪化(アタッチメントロス)が抑制されたという報告のみです。

しかし、これを支持しない研究もあり、その効果を否定しました。そして現在、トリクロサンコポリマーの使用はあまり推奨されていません。

その他においては特定の薬効成分が歯周病の改善に長期的に効果を有するという報告はほとんどない為、『プラークコントロールの向上において、歯磨剤そのものの臨床的効果はあまりない』といえます。

僕はフッ素入りで好きな味を選んでいます。
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子供用はこんなに美味しそうなペーストもあります。

by tsukidate-dc | 2020-02-04 14:40 | Dr.勇樹 | Comments(0)