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未だ意味も意義も見出せず

小学校で習った道徳の時間くらい歯科検診に意味を見出せない築舘です。
#あくまでも現行の検診システムに対しての異論
#何を習ったのか1ミリも覚えてはいないけど、歯科検診よりは意味があったのかも
#報酬を頂いている以上は真摯に対応しておりますのでご安心下さい

現行の歯科検診システムに対しては異議しかありませんが、本日歯科検診に赴いた養護学校での検診は、大変勉強になる事も多いです。

障がいを持つお子様の検診は通常の検診とは別次元です。

障がいの違いも程度もバラバラで、意思の疎通の程度もそれぞれです。当然、口腔内の状態も通常検診で診ているものとはかけ離れています。

決して流れ作業にならないんですね。

どれだけ暴れて泣いても、終わった後に笑顔を見せてくれると本当に救われます。

そんな中、なかなか口を開けてもらえず暴れてしまうお子様や、ほとんど意思の疎通が不可能なお子様に、やっとの事で検診出来た時、虫歯が一本もありませんでした。

という事があります。

これは、もう感動ものです。

その子は僕が知らない人だから、慣れていない人だから、という事だけではなく普段から歯磨きの際は拒絶反応を示しているお子様だという事は伝わります。

それでもこれだけの口腔環境を維持出来ているのは、周りでサポートするご家族の皆様や養護学校の先生方等、沢山の大人達がこの子の歯を守る為に日々奮闘してくれているおかげです。

この子のお口を通して、様々な背景が浮かんできます。

これは普段では、なかなか味わえない感覚です。

僕としても背筋が伸びました。

これからしばらく歯科検診が続きますが、現場では割り切って検診に励みたいと思います。

by tsukidate-dc | 2021-04-22 12:47 | Dr.勇樹 | Trackback | Comments(0)  

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