サロン記事を振り返る《お金の話》
今回はお金といっても【給料】に絞ったお話です。
【給料】について話す前に【給料】というものが一体何なのかを定義する必要がありそうです。
日本人の多くは【給料】って何なの?
と問うと、『自分が提供した労働力の対価』であると答える人が大半だろうと思います。
つまり働いた分だけ貰えるものとして捉えている人がほとんどでしょうという事です。
これは大きな間違いで給料というのは、
『自分が提供した労働力の対価』ではなくて
『自分が提供した価値の対価』であるという事。
どういう事かと言うと、例えばあなたがおむすびを握ったとして(労働力)、そのおむすびをお腹いっぱいのAさんとお腹ペコペコのBさんに売ろうとした時、
Aさんには50円でしか売れなかったのにBさんには500円で売れました。
提供した労働力は同じなのに売れた値段は違います。
何故か?
それは提供した価値が違うからです。
つまり給料は提供した価値に反応するという事です。
ここをちゃんと把握しておかないと、多くの人が陥ってしまうのが、「何でこんなに働いているのに給料が安いんだろう」という不満が生じてしまうという事です。
よく聞くセリフですよね😌
ここで一つ整理すると、給料というのは提供した労働力や労働時間に比例していないという事です。
もう少し、価値について掘り下げてみましょう。
例えば、山の上のジュースは何故値段が高いのでしょうか?
この問いに対して結構多い回答は、「山の上までの配送コストがかかっているから」というのがあります。
確かにイメージしやすいですよね、配送だけでなく人件費にも影響しそうです。
ではもしドローンで輸送が可能になり、配送コストが0円になったとしたら?
山の上のジュースは値段が安くなるのでしょうか。
答えは「ならない」です。
何故なら山の上のジュースは地上に比べて価値が高い(コンビニやスーパー、自販機はなく、登山で喉はカラカラになる)からです。
配送コストに関係なく、ジュースとしての価値が高いから値段は下がらないんですね。
もう一つ例えでよく出される有名な話で言うと、サンマのお話。
秋刀魚(さんま)は毎年値段が違います。高い年もあれば安い年もある。
そして、安い年のサンマは実は美味しくて、高い年のサンマはあまり美味しくないのです。
何故なら安い年はサンマの餌となるプランクトンが豊富な為、サンマはブリブリの身となり数も沢山育ち豊富になるので1匹あたりの値段は安くなるという事です。
逆に値段が高い年のサンマは、、、その逆です。
これはちょっと気持ちが悪いですよね?安い時の方が美味しくて、高い時の方が美味しくないという事ですから。
ではここでおさえておかなければならない事は、『クオリティと値段というのは比例関係にない』という事。
つまり、
美味しい=高い
ではないという事です。
ここでもやはり希少価値に反応しているのが理解出来ると思います。
これもきちんと把握していなければ、「何故私はこんなにもハイクオリティな仕事を提供しているのに給料が安いのか?」に陥ってしまいます。
何故ホリエモンの給料は高いのか?
それは[ホリエモンが一人しかいないから]が正解です。単純に、それだけです。
コンビニのアルバイトが安い理由は、コンビニのアルバイトをしている人が沢山いるからで、ホリエモンが100万人いたら、やはりホリエモンの給料は安くなります。
結論を言うと給料を上げたければ希少人材にならなければならないという事です。
ここを見誤ってしまって、給料上げるために労働力、労働時間をただ増やしたり、ハイクオリティなものを作るんだ!!としてしまうと、ちょっと路頭に迷ってしまう事になると思うので、先ずは希少人材になるという事をおさえた上で、ハイクオリティのものを提供した方が良いと思います。
今回は2019.9.28のVoicyをほぼほぼ文字起こししたものですので、気になる方は聴いてみて下さい。

最後に僕なりのまとめ。
給料とは、提供した労働力の対価ではなく、提供した価値の対価であるため、ただただ労働力を消費するより、自身の希少価値を高めた上で質の高いサービスや労働力を提供した方がみんなにとって生産性が向上するという事だと思います。