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仲間

激務が続いている。

ほんの数年前まで9人体制で行っていた業務を、現在4名でこなしている。

先週の土曜日は1人が休暇の為、僕も含めて3名体制だった。土曜ミーティングに全員揃って3人というのは、初めてだった。

9人体制の頃も、楽だと感じた事はないが、今この状況の中で思い返せば、余裕を持った仕事が出来ていた気はする。

9人体制でも手一杯だった業務を3人でこなすのは、普通に考えて物理的に不可能だ。

この物理的に不可能な状況の中でそれを跳ね返し、可能にしているのは、この数年の間に逆境を一緒に乗り越えてきた僕達が本当に強くなったからだと思う。

今日という日まで、この事が理由で患者さんの予約や治療に関して、妥協やご迷惑をおかけした事はない。

先週の土曜日ですら、予約時間の遅れや治療内容の短縮は無かった。

とはいえ、尋常じゃない激務を強いられている。

少し前までの僕は、この状況を「仕方ない」と思っていた。以前ブログに書いた時もそうだ。

「この職場は、年頃の女性が多いので、結婚や妊娠等様々な理由で離職する事が当たり前の業界」だと。

だから「仕方がない」と思っていたのだ。

でもそれは間違っていた

単に環境のせいにして、「大変だ、苦しい」と思う自分を慰めていたに過ぎない。

スタッフに対してもそうだ。
「仕方ない。やるしかない!みんなで頑張ろう!」と鼓舞してきた。

だが、こんな迷惑な話はない。

本当にみんなよく頑張ってくれて、こんな僕に付いてきてくれているが、限界だ。

これ以上、体力、精神力を擦り減らしていくスタッフを見ていられない。

環境のせいにしていたが、その環境を作り出した張本人は僕でしかない。

全ては僕が【選択】した事で、全責任は僕にある。

今、いや、これまでも、これからもありとあらゆる選択肢を僕は持っている。その中にはもちろんこのまま現状維持する選択肢だってある。

極端だが、明日から歯科医師を辞めるという選択肢だってある。

つまり、僕が何をどの様に「選択」するかによって、環境なんてものは変えられる事に、やっと気づく事が出来た。

スタッフ達にしても同じ事が言える。あらゆる選択肢がある中、しんどくて激務が続く職場環境下、辞めずに僕をサポートするという選択をし続けてくれている。

そして、この激務の2年間共に働き、今回職場を一度離れる事になったスタッフの「つきだて歯科で働けて幸せでした」という言葉も僕の心を打った。

大変な時期しか経験させていないのにそう言ってくれたからだ。

そこで、新たな選択する事にした。

僕等の仕事は本当に素晴らしい仕事だと思う。これは間違いない。でも何かを犠牲にする必要もない。

僕と一緒に働いてくれるパートナーたちには業務に流されるのではなく、もっとやり甲斐や、生き甲斐に満ちた職場環境を作ってあげたい。

まず行わなけらばならないのは、みんなの心と身体を整える時間を確保する事だと考えた。

正解かどうかなんてわからない。

確保すると決めたから強引にでも作るのみだ。

ただし、僕が作り出した環境の歯車が今はもの凄いスピードで回転しているので、すぐに止める事はできない。

スピードを上げてしまった事で巻き込まれているのは患者さん達だ。

この責任だけはちゃんと果たさなければならないの で、もう少しだけ手助けして欲しいとお願いした。













by tsukidate-dc | 2020-01-25 23:58 | Dr.勇樹 | Trackback | Comments(0)  

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