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論語からリーダー論を学ぶ

孔子の得意分野であるリーダー論を論語から学ぼうと思います。

何を隠そう孔子は私塾で3000人もの弟子を君子(リーダー)に育てたかったといわれています。


孔子は論語の中で、リーダーに求められる資質を大きく3つに分けています。
①正義感 責任感 
義を見て為ざるは、勇なきなり。
②平等 
君子は周して比せず、小人は比して周せず。
③仁
人を傷(そこな)えりや。馬をとわず。
これは【仁】のエピソードの最後のオチの部分の一節。
孔子の邸宅には馬小屋がありました。ある日、孔子が宮廷に出かけているあいだに馬小屋が火事になってしまい、大事な馬が死んでしまいました。宮廷から戻った孔子に弟子達がおそるおそるその事を伝えると、孔子は、怪我人はいないか尋ね、馬の事には触れずに怪我人がいなかった事に安堵したといいます。


では孔子は、リーダーになるためにどうやって自分を磨いたら良いと説いたのでしょう。
①自分で自分を身限らない(自分の限界を作るな)
力足らざる者は中道にして廃す。
今女(なんじ)は画(かぎ)れり。
②プラス思考
子貢が曰く、貧しくして諂うこと無く、富みて驕ること無きは、如何。
子の曰わく、可なり。
未だ貧しくても道を楽しみ、富て礼を好む者には若かざるなり。
《訳》
一番弟子の子貢が孔子に問いました。
貧乏でも諂わない人。金持ちでも威張らない人。二人は君子といえますか?
孔子は答えました。
貧乏でも学問を楽しむ人や、金持ちでも礼儀を好む人には敵わないよ。
ここでのキーポイントが、プラス思考です。
③他人の長所を伸ばす
君子は人の美を成す。
人の悪を成さず。
良きリーダーは、人の短所ばかり見ずに、長所を伸ばす。

追記
無求備於一人
備わるを一人に求むこと無かれ
一人に過剰な期待をしてはいけない
これはリーダーにも部下にもいえる事ではないでしょうか。そして自分自身にもいえるかも知れません。

やはり中庸、バランスが大事だと僕は捉えます。


2500年前のリーダー論。

近代的だと思いませんか?


これまで論語を学んだ沢山の歴史的偉人(リーダー)がいます。
論語を強く意識した憲法で調和をもたらそうとした
『聖徳太子』
儒教を武家社会の基本と定め、泰平の世を築いた
『徳川家康』
生き方そのものが論語的だと評された
『坂本龍馬』
明治時代に「私は論語で一生を貫いてみせる」と言った実業家『渋沢栄一』(論語と算盤は後に紹介予定)

現代を生きるヒントが、2500年も前の教えにあった事自体が驚きですよね!
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by tsukidate-dc | 2020-02-14 12:20 | Dr.勇樹 | Trackback | Comments(0)  

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