楽しみにしていたBachelor Japan3に家族全員でハマってしまい、ローズセレモニーごっこでは坂東さん役をやっている築舘です。
《完コピです》
バチェラー役を息子に仕立て、チョッカイを出しております。その息子バチェラーからローズを貰えず、泣き崩れてしまった娘が愛おしくて仕方がありません。
泣き止んだかと思うと、出演者の女性に対して大人顔負けの口撃を炸裂させます。
我が子ながら女性は恐ろしい(汗)
話は変わりますが、ここ数年、平均すると最低でも1日に2回は歯周病の外科手術を行っています。
歯周病学に精通する方であれば、当たり前の話ですが、外科(手術)をしなければならない部位は決まっています。
ところが最近、本来なら外科的治療を行わなくても治せるはずの部位の外科治療が増えています。
原因は何でしょう。
外科に至るまでの非外科治療が上手くいかなかったから?
確かに、それもあるかも知れません。
でも、多くの原因は他にあります。
僕は勝手に
【SRP傷害】
という造語を作って呼んでいます。要するに過去の歯周治療で、ガリガリと《歯石取り》と称して行なわれた手技による弊害です。[当然、当院ではガリガリとなんてしませんよ]
※SRPとは?
Scaling Root Planingの略で
(tooth)Scalingとは?
スケーラー(器具)を用いて歯面に沈着したプラーク、歯石、その他沈着物を機械的に除去する事。
Root Planingとは?
スケーラー(器具)を用い、歯肉縁下において歯根表面の汚染セメント質•軟化セメント質、及び象牙質を除去し、歯根表面を硬く滑沢に仕上げる事で歯周炎の原因を取り除き、歯肉の再付着を促す。
とされています。
汚染セメント質の除去?
象牙質の除去?
歯肉の再付着?
本気で言ってます?って感じです。
ただ、これが現在進行形で保険適用され、学校でも教育されている為、ごくごく当たり前に今日も行われている歯周治療の手技の一つです。
生物学を学び、セメント質を理解した上で正しく施術しなければ治療どころか、生体を破壊し、病気を悪化させてしまう可能性があります。
一歩日本から出るとSRPという言葉自体が何十年も前から死語に近いのです。
先程記載したSRPの定義は1974年のAleoらの論文がベースになっているのですが1982年に、Nakibらの論文によって覆っています。
(その後のMooreらの論文1986年までの流れは、歯周病学のイロハのイで、歯科医師になった20年前に学んだ事です)
今、2019年ですよね?
何年経ちました?
時代錯誤にも程がありますね。
その弊害で【犠牲者】が増え続けている現実を多くの人に分かって欲しいものです。
これまで何千回と手術してきたかは分かりませんが、手術の度に「何故、ここまで悪化したのか?」を徹底的に考察するために手術時は観察、診断を最重視しています。
その際、予後の診断で最も良くないのがこの【SRP傷害】です。
なんか切ないっすね。
我々歯科医師、歯科衛生士が〔歯医者〕ハイシャと呼んでもらえている以上、歯の〔破壊者〕ハカイシャにならないようにしたいものです。