3ヶ月コース最終日。
今日の話を聞いていて、ふと感じました。歯周病学においても未だ多くの根拠無きドグマが存在していると。
ただ、これについて記載してしまうと、セミナーのようになってしまう為、やめます。勉強したい方は岡本先生のコースに参加して下さい。
今回は歯科に関する事だけじゃなく、他分野に蔓延る根拠無きドグマについても記載します。
まずはコラーゲン。
思えば歯科医師国家試験の勉強で生理学の教授が、「コラーゲンなんか飲んでも全く意味ないぞ!」
「魚の煮こごりのゼラチン質あるだろ?あれがコラーゲンだぞ!」とも言っていた。
コラーゲン1000mg=ゼラチン1g。
昔から当院のスタッフには教えてきましたが、最初はやはり驚かれます。
コラーゲンは体内で消化酵素により、アミノ酸に分解され、吸収します。もちろんアミノ酸を材料にしてタンパク質は生合成される訳ですが、その種類や量について、コントロールする事は不可能です。つまり、飲んだり食べたりしても、他の食べ物を食べる事と何ら変わりないという事です。
それでも、何故か取り入れてしまいたくなる理由は、年齢を重ねるごとに低下するコラーゲンの質により、肌の弾力低下や骨や関節への影響など、不安要素を必要以上にアピールする売り手側の戦略にまんまとハマってしまっているのだと思います。
塗っても無駄です。コラーゲンは分子量が大きい為、皮膚から摂取する事は出来ないそうです。万が一低分子のものが真皮に届いたとしても、異物とみなされ定着できないとの事。
なのでプルプルコラーゲン鍋とか、コラーゲン配合を謳っている物を喜んで食している姿など見ると、哀れというか、滑稽にすら見えてしまいます。
「それ、意味ないよー!」
生物の仕組みはそんな単純ではないという事ですね。
因みにグルコサミンやコンドロイチンも同様ですよ!