長くなちゃった
今回が来日最後となるProf.Jan Lindhe (イェテボリ大学名誉教授)と、Prof.Niklaus P. Lang(ベルン大学名誉教授)の特別講演会が11月3日、4日と汐留で行われました。
テーマは
Bio-managementに基づく歯科治療
経験による治療から生物学的根拠に基づく治療へ
2人の巨頭が語る、近代歯周病学の流れ
40年間で生物学はどこまで解明されたか
軟組織治癒のメカニズム
硬組織のモデリングとリモデリング
インプラント周囲炎:その真実と嘘―治療と予防
ものすごく楽しみにしていた講演会です。これまで同様、大変素晴らしい内容でこれまでの復習と最新の情報をアップデートする事ができ、有意義な時間を過ごす事ができました。
会場は1000人規模の会場でしたが後ろまでギッシリ。
その中にはスウェーデン研修で一緒だった先生方や、懐かしい医局の仲間、昔アルバイトや勤務医でお世話になった院長先生など、嬉しい再会の連続でした。
初日の講演会は午前10:00~午後18:00
そして午後19:30からはリンデ先生と岡本浩先生の出会いから40周年記念パーティーにも出席しました。スウェーデンでの40周年記念パーティーも強烈でしたが日本も素晴らしかったです。
(東京アメリカンクラブにて)
出会いから40年・・・というと大した事じゃないように思うかも知れませんが、この出会いこそが日本の近代歯周病学発展のきっかけであり全ての始まりでした。
岡本先生は今でも語ります「歯周病についての情報は普及してきたように思えるが、実際には患者様に伝わっていない事が多い事を実感します」と。
おっしゃる通りだと思います。
長年、予防先進国として世界をリードし続けるスウェーデンは結果を出しています。日本はどうでしょうか。
それは様々なデータを見れば一目瞭然ですが、足元にも及びません。社会保障のシステムの違い。人種の違い。言い訳はたくさんあるし、するのは簡単です。
今年は40周年というイベントのおかげで歯周病学の歴史に名を残す偉大な先生方とお会いできたり、今まで以上にスウェーデンという国を間近に感じる事ができましたが、逆に大きな差もこれまで以上に感じました。すごい!すごい!と感激ばかりもしていられません。これからは若い僕らが引き継いで頑張らなければなりません。
僕のようなちっぽけな人間が何も日本をもっと変えたいなんて大それた事は思っていませんが、それでも思うところはあります。
我々歯科医師は正しい情報を基に、本当に大切な予防の重要性を目の前の一人一人の患者様に伝える努力を惜しんではならないと。
!!??、、、
なんか熱くなってしまいましたが;;;
そしてさらにもう一つ嬉しいニュース。当日の新聞にも掲載されていましたが、リンデ先生が歯学では世界で初めてとなる旭日章を叙勲されました。日本の発展に顕著に貢献した方への勲章です。
日本歯科医歯会、日本歯周病学会の推薦があったわけでもないのに、見ている人は見ているという事ですね。
今夜はスウェーデン大使館の方も招かれており、そのセレモニーも兼ねてのパーティーでした。
両巨頭と会話する事もできましたし、もう言う事ありません。。。とにかく大満足の夜でした。
全ての仕事を終えられた岡本先生と竹内先生に挨拶しに行くと、「よし、飲みに行こう」とお誘いを受け、僕らは六本木の街に消えました。
by tsukidate-dc | 2013-11-04 23:55 | Dr.勇樹 | Trackback | Comments(0)